日本企業のドバイ進出について
こんにちは。ドバイちゃんねるです。
ドバイに来て3週間が経過しました。
そこで、改めて私が今回ドバイへ来ている最大の要因でもある日本企業のドバイ進出について述べさせていただきます。
まず、現状としてアラブ首長国連邦へ進出している日本企業は322社です。(2017年時点/JETRO調べ)
そのうち、250社ほどがドバイに進出している企業と言われています。
その中でも、JETROや在ドバイ領事館などの国家機関の人たちの話も含めて特に結果を出せていると感じる企業はダイソー、無印良品、YAKITATE(パン屋)、YAMANOTE(パン屋)くらいです。
最初、台湾人の友人からDo you know MUJI?と言われてなにそれ?
と、なってしまいましたが腹落ちしました笑 RUSHIくらい言ってほしいですよね笑
また、一部ではネットも含めてヨックモックが進出に成功していると言われていますが、実際は完全に赤字ですね。
こういうこと、ネットで書いたら良く無いかもしれませんがあまり公にしていないブログなので書きます。
では、それ以外のメーカーはどうなのか。
売れている企業と、売れていない企業の差は何なのか。
今まで色々な方から聞いた話を踏まえてまとめてみたいと思います。
①商品のバリエーション
ドバイは世界中の色々な国が輸出を試みる超絶レッドオーシャンな市場です。
そのため、色々な国の企業が試行錯誤をして常に商品のラインナップを工夫しています。
その中で、ヨックモックを例に挙げると数年間に渡って好調だった売上も、現在は商品のバリエーションが変わらないなどの要因で人気が落ちているみたいです。
②商品のコスト
ドバイの市場は質よりも量を好む傾向にあります。
前途したように国民全体が富裕層ではないことと、日本よりも近いヨーロッパや安価で仕入れることができる東南アジアなどから仕入れた方が安く抑えられるという理由が大きいみたいです。
そのため、日本の商品は質が高い!とか、安全!機能性が高い!というのはアラブ人に限らず沢山の国の人たちが認めていることなのですが、ローカライズが日本は特に出来ていない印象を強く受けます。
③初期投資
上記で記載した商品コストとは裏腹に、初期投資がかなり重要だと思います。
特に、アラブの人たちはブランドを重視する傾向にあるとよく聞きます。
ですが、現状として化粧品にしても資生堂を知っている人は一人もおらず、韓国の化粧品メーカーの方が有名だったりします。
なぜ、そういったことが起こるかというと初期投資の違いだと認識しています。
ドバイモールと呼ばれる世界一大きいショッピングモールがドバイにはありますが、店舗を設ける際に年間で場所代を含めて3,000万円くらいかかります。
日本企業は基本的に最初の初期投資に関して、他国に比べて特に慎重な印象を受けます。
一番有名な出店先がドバイモールなので例に挙げましたが、ドバイモールの場合、出店費用が大きいため元を取れないケースが多いと聞きます。
では、なぜそれでも出店する企業があるかというと、ドバイモールに出店しているということがブランドになり、信頼に繋がることで購買意欲を促進できるからです。
それによって、2店舗目、3店舗目と拠点を増やすことに繋がって、結果的に売上を伸ばすことができる仕組みになっています。
ですが、これに関してはもっと他の方法があるのではないかと模索しています。
でなければ、日本の中小企業のような体力(資金)に余裕が無い会社は必然的に道を閉ざされてしまいます。
私がグローバルビレッジの出展企業を募るためにハラール認定を取得している企業や過去にドバイの展示会に出展した実績の有る企業など合計100社以上に個別で連絡を取った際に、20社ほどから連絡がありましたがそのうちの殆どが未上場の中小企業です。
これからの日本を考えた時に、中小企業が世界に出ていく仕組みを作らないと日本の未来は明るくならないと思っています。
グローバルビレッジにしても、半年間の出展で500万円近く費用が発生します。
仮に大手上場企業だとしても、決して安い金額ではありません。
しっかりと計画書をまとめて上層部の許可が降りないといけません。
日本企業は特にハラール認定の関係もありますが、
未だ未だ中東との関わりが薄い日本だからこそ、不安や懸念点を払拭したいという考えは至極真っ当であると私は思います。
そのため、コストを抑えて市場調査を行うこと、サンプルの配布などを中心に出来ることがあれば良いのですが。。。
こればっかりは今の日本・中東間での課題だと思います。
改善策を早く見出して取り組んでいきたいです。